GARGANTUA
2021.12 / Delivered
Imperial Hotel, Ltd. / Client
WELCOME Co., Ltd / Project Direction
Bootleg /
Graphic Design
Hibiya, Tokyo, Japan / Location
334.87sqm
Hideki Makiguchi / Photographer
『ホテルの味を自宅で楽しんでもらう』というコンセプトの元、1971年に開店した帝国ホテル東京直営の食品売り場「GARGANTUA」。オープン50周年を機に本館からタワー館1階に移転。2倍以上の面積に拡大した売り場を3つの特徴的なエリアに分け、それぞれのエリアで「選ぶ楽しみ」を作り出す空間設計をしました。
計り売りで買えるデリカテッセン、焼きたてのパン、和菓子などの食料品が並び、小さなイートインスペースも併設の「Epicerie GARGANTUA」。空間の中央に大きなカウンターを作り、周りをぐるぐると回遊できるようにしています。通路幅を広く設けているので、会計中のお客様と商品を選ばれるお客様が混在せず、自然にゆったりと空間を一周できるように設計しました。
「Patisserie GARGANTUA 」はホテルのパティスリー部門が手がけるオリジナルのチョコレートやマカロン、そしてケーキが並ぶスペース。入り口正面のカウンターは他と雰囲気を変え、大理石を貼り込んでいます。そこにマカロンとチョコレートを並べ、まるで宝石のような見せ方をしたいというクライアントの要望を実現しました。「Epicerie」と「Patisserie」を繋ぐ空間の壁の一部を窓にすることで2つの区画をつなげています。
焼き菓子やオリジナルの冷凍食品などが置かれる「Cadeau GARGANTUA」ではオリジナルのGARGANTUAに特徴的だった暖かみのある雰囲気を踏襲し、床と壁を木で仕上げています。箱入りのギフト用商品を綺麗に見せるために、カウンターの上に蝋で作ったサンプルだけを置き、実際の商品は下部に陳列することですっきりとわかりやすい売り場にすることを提案しました。
3つの区画に統一感を出すため、共通の仕上げや意匠にもこだわりました。帝国ホテルというブランドをイメージした落ち着いた印象の色味を取り入れつつ、素材そのものは重厚な印象ながらもシンプルなものを用いています。メイン素材であるコンクリートを固めたタイルは表面を酸化・着色させることで低エネルギーかつリサイクル可能なものを使用しています。このタイルの表と裏の表情の違いが面白かったため、表をカウンタートップに、裏を床と巾木に使用し、断面もあえて見せるデザインにしました。
また空間の上部に位置する照明は各エリアで見せ方を変え、設置方法を工夫することでボーダーが宙に浮いているような浮遊感を与える演出を可能にしました。統一感を大切にしながらも、それぞれのエリアに特色を与えるデザインを試みました。
計り売りで買えるデリカテッセン、焼きたてのパン、和菓子などの食料品が並び、小さなイートインスペースも併設の「Epicerie GARGANTUA」。空間の中央に大きなカウンターを作り、周りをぐるぐると回遊できるようにしています。通路幅を広く設けているので、会計中のお客様と商品を選ばれるお客様が混在せず、自然にゆったりと空間を一周できるように設計しました。
「Patisserie GARGANTUA 」はホテルのパティスリー部門が手がけるオリジナルのチョコレートやマカロン、そしてケーキが並ぶスペース。入り口正面のカウンターは他と雰囲気を変え、大理石を貼り込んでいます。そこにマカロンとチョコレートを並べ、まるで宝石のような見せ方をしたいというクライアントの要望を実現しました。「Epicerie」と「Patisserie」を繋ぐ空間の壁の一部を窓にすることで2つの区画をつなげています。
焼き菓子やオリジナルの冷凍食品などが置かれる「Cadeau GARGANTUA」ではオリジナルのGARGANTUAに特徴的だった暖かみのある雰囲気を踏襲し、床と壁を木で仕上げています。箱入りのギフト用商品を綺麗に見せるために、カウンターの上に蝋で作ったサンプルだけを置き、実際の商品は下部に陳列することですっきりとわかりやすい売り場にすることを提案しました。
3つの区画に統一感を出すため、共通の仕上げや意匠にもこだわりました。帝国ホテルというブランドをイメージした落ち着いた印象の色味を取り入れつつ、素材そのものは重厚な印象ながらもシンプルなものを用いています。メイン素材であるコンクリートを固めたタイルは表面を酸化・着色させることで低エネルギーかつリサイクル可能なものを使用しています。このタイルの表と裏の表情の違いが面白かったため、表をカウンタートップに、裏を床と巾木に使用し、断面もあえて見せるデザインにしました。
また空間の上部に位置する照明は各エリアで見せ方を変え、設置方法を工夫することでボーダーが宙に浮いているような浮遊感を与える演出を可能にしました。統一感を大切にしながらも、それぞれのエリアに特色を与えるデザインを試みました。