HOMME PLISSE ISSEY MIYAKE
2022.1 / Delivered
ISSEY MIYAKE INC. / Client
Paris, France / Location
300sqm
Olivier Baco / Photographer
2022年1月にパリで行われたHOMME PLISSE ISSEY MIYAKE 2022/23 AWコレクションのインスタレーション・デザインを担当しました。これまで映像のみで展示を行ってきましたが、今回は初めてインスタレーション形式で発表を行いました。“完成されたコレクションだけではなく制作過程も見せたい”というクライアントの要望から、コレクションの製作過程にまつわる資料を用いて会場全体を構成しました。
会場となったパリの古い建物のスペースは、特徴的な飾りや天窓がある空間でした。そこを「インスピレーションルーム」「プロセスルーム」「コレクションルーム」という3つのゾーンに分け、部屋ごとの特徴に合わせて設計しました。
採光が少ない「インスピレーションルーム」では壁全体を覆って装飾を排し、プロジェクターでリサーチ映像を投射してコレクションのはじまりを見られる、黒の空間としました。
天窓があり光が強く入る「プロセスルーム」では、天井に半透過の布を設置して、抽象的な白く明るい空間を作り、プリーツをかける前後のプロダクトを浮かべています。平面的な服にプリーツをかける事で立体となるHOMME PLISSEのプロダクトそのものの面白さを、空間を用いて見せられるような演出にしました。プリーツがかかる前のサイズは完成形のサイズの倍以上の幅があり、両方を展示することでリズムが生まれています。その奥ではコレクション映像がスクリーンに流れており、入口から映像を背景に「プロセスルーム」に浮かぶプロダクトを見ることができます。
最後の部屋である「コレクションルーム」は床がコンクリートむき出しの空間だったため、ニュートラルなグレーの空間として扱い、コレクションの写真で展示して空間を埋め尽くし、その中央にコレクションを整然と配置するデザインとしました。
リサーチから始まる長い思考のプロセスの結果として出来上がるコレクション。出来上がるプロセスを観客が鑑賞し、追体験することが叶うサイトスペシフィックな空間を提供しました。
会場となったパリの古い建物のスペースは、特徴的な飾りや天窓がある空間でした。そこを「インスピレーションルーム」「プロセスルーム」「コレクションルーム」という3つのゾーンに分け、部屋ごとの特徴に合わせて設計しました。
採光が少ない「インスピレーションルーム」では壁全体を覆って装飾を排し、プロジェクターでリサーチ映像を投射してコレクションのはじまりを見られる、黒の空間としました。
天窓があり光が強く入る「プロセスルーム」では、天井に半透過の布を設置して、抽象的な白く明るい空間を作り、プリーツをかける前後のプロダクトを浮かべています。平面的な服にプリーツをかける事で立体となるHOMME PLISSEのプロダクトそのものの面白さを、空間を用いて見せられるような演出にしました。プリーツがかかる前のサイズは完成形のサイズの倍以上の幅があり、両方を展示することでリズムが生まれています。その奥ではコレクション映像がスクリーンに流れており、入口から映像を背景に「プロセスルーム」に浮かぶプロダクトを見ることができます。
最後の部屋である「コレクションルーム」は床がコンクリートむき出しの空間だったため、ニュートラルなグレーの空間として扱い、コレクションの写真で展示して空間を埋め尽くし、その中央にコレクションを整然と配置するデザインとしました。
リサーチから始まる長い思考のプロセスの結果として出来上がるコレクション。出来上がるプロセスを観客が鑑賞し、追体験することが叶うサイトスペシフィックな空間を提供しました。