ISSEY MIYAKE MEN Window Display
2017.11 / Delivered
ISSEY MIYAKE Inc. / Client
Aoyama, Tokyo, Japan / Location
Kosuke Araki and Akira Muraoka (AMAM)
/Material development and production
Hideki Makiguchi / Photographer
青山店と神戸店でISSEY MIYAKE MENが3カ月限定で展開するコレクション、そのウィンドウディスプレイのデザインです。ここでは短期間の仮設空間にふさわしい、撤収後に廃棄が少なく、施工段階でも負担の少ない素材を扱いたいと考えました。
協業をお願いしたのは、東京を拠点とする男性3名のデザインコレクティブAMAMのメンバー、荒木宏介さんと村岡明さん。大量に廃棄されているお米を再利用した米糊、さらに大鋸屑(おがくず)と麻を溶かし、型に入れて乾燥させたRRR(Rice-Reinforced Rolls ※お米によって強化されたロールの意)という新素材でスツールをデザインするなど、近年世界からも注目を浴びるデザイナーです。プラスチックのように軽く、硬くもあり、強度にも優れたRRR、水に浸けると溶けて無くなるだけでなく、形状記憶性もあり梱包も小さく収まることから輸送コストも軽減できます。
荒木さんと村岡さんとも検証を重ね、最終的に「砂漠の星空」というコレクションのキービジュアルであった星の円形軌道をRRRで形にし、マネキンの頭上に設置しました。このオブジェはその大きさからウィンドウディスプレイから店舗空間にまで広がっており、通常は切り離された2つの空間を繋げる役割を担っています。買い物客はその下を通って、店内を回遊することになります。オブジェの表面に現れた体的な黒色の粒子は、吸い込まれそうになる砂漠の夜空に広がる星をイメージしています。RRRに松煙炭、外壁の漆喰に使われてきた古典的な素材を混ぜて作りました。
建築家は、その設計を形にしてくれる人々がいて、初めてその存在意義を持つと考えます。そういう意味で、労力も時間もかかりますが、現場の職人や施工関係者はもちろん別の分野で活動する人々とも協業の機会を模索し、どういうバランスで建築をつくっていけるのかに大きな関心を持っています。
協業をお願いしたのは、東京を拠点とする男性3名のデザインコレクティブAMAMのメンバー、荒木宏介さんと村岡明さん。大量に廃棄されているお米を再利用した米糊、さらに大鋸屑(おがくず)と麻を溶かし、型に入れて乾燥させたRRR(Rice-Reinforced Rolls ※お米によって強化されたロールの意)という新素材でスツールをデザインするなど、近年世界からも注目を浴びるデザイナーです。プラスチックのように軽く、硬くもあり、強度にも優れたRRR、水に浸けると溶けて無くなるだけでなく、形状記憶性もあり梱包も小さく収まることから輸送コストも軽減できます。
荒木さんと村岡さんとも検証を重ね、最終的に「砂漠の星空」というコレクションのキービジュアルであった星の円形軌道をRRRで形にし、マネキンの頭上に設置しました。このオブジェはその大きさからウィンドウディスプレイから店舗空間にまで広がっており、通常は切り離された2つの空間を繋げる役割を担っています。買い物客はその下を通って、店内を回遊することになります。オブジェの表面に現れた体的な黒色の粒子は、吸い込まれそうになる砂漠の夜空に広がる星をイメージしています。RRRに松煙炭、外壁の漆喰に使われてきた古典的な素材を混ぜて作りました。
建築家は、その設計を形にしてくれる人々がいて、初めてその存在意義を持つと考えます。そういう意味で、労力も時間もかかりますが、現場の職人や施工関係者はもちろん別の分野で活動する人々とも協業の機会を模索し、どういうバランスで建築をつくっていけるのかに大きな関心を持っています。