SIRI SIRI
2019.08 / Delivered
SIRI SIRI LLC. / Client
Minatoku, Tokyo, Japan / Location
92.55sqm
Hideki Makiguchi / Photographer
ジュエリーブランドSIRI SIRI初の路面店です。東京ミッドタウンからもほど近いこの場所は、もともと歯科医院でした。70年代に建てられたタイル張りのマンションの一角で、水平に広がる窓にガラスのジュエリーがさりげなく輝くショップは、赤坂の住宅街に溶け込んでいます。
このショップのコンセプトは、SIRI SIRIのデザイナー岡本菜穂さんとスイス、イタリア、北海道、長野を周り、建築や自然を眺めることで見えてきました。
ダイナミックでありながら繊細なジュエリーを表現するように、空間も大胆に作ることにしました。ジュエリーを見せる場所、買う場所、作る場所と3つの機能を盛り込むことを希望されたので、それぞれに特徴をつけて空間構成をしています。“見せる場所”は少し非日常な場所でジュエリーの美しさが見えてくるように詩的でダイナミックな空間に、“買う場所”は日常的な場所として木のボックスの中に集約をし、そこを通って”作る場所”であるオフィスにつながるような構成にしています。
まるで水を張ったように見える艶のある床は、墨と雲母を入れた樹脂を流し込んでいます。床が低い部分は黒が深く溜まり、高い部分はコンクリートが透けて見えたり、既存の床の地形を拾って生まれた濃淡が、建物の歴史を伝えます。
ブランドカラーであるブルーグレーの壁面は、斜めに光が入ると刷毛の跡が浮かび上がり、床とは対照的に立体的で質感を感じる素材を使っています。ブルーの色は1日の光の移り変わりで白に見えたりブルーに見えたりと移り変わっていきます。
非日常を感じてもらうショップと、制作の場でもある奥のオフィスの間には、木の温もりを感じる小屋のような空間を差し込みました。その部分は天井を低くし、キャッシャーの向かいのベンチに座ると、重なり合う部屋を感じてもらえる構成にしています。
このショップのコンセプトは、SIRI SIRIのデザイナー岡本菜穂さんとスイス、イタリア、北海道、長野を周り、建築や自然を眺めることで見えてきました。
ダイナミックでありながら繊細なジュエリーを表現するように、空間も大胆に作ることにしました。ジュエリーを見せる場所、買う場所、作る場所と3つの機能を盛り込むことを希望されたので、それぞれに特徴をつけて空間構成をしています。“見せる場所”は少し非日常な場所でジュエリーの美しさが見えてくるように詩的でダイナミックな空間に、“買う場所”は日常的な場所として木のボックスの中に集約をし、そこを通って”作る場所”であるオフィスにつながるような構成にしています。
まるで水を張ったように見える艶のある床は、墨と雲母を入れた樹脂を流し込んでいます。床が低い部分は黒が深く溜まり、高い部分はコンクリートが透けて見えたり、既存の床の地形を拾って生まれた濃淡が、建物の歴史を伝えます。
ブランドカラーであるブルーグレーの壁面は、斜めに光が入ると刷毛の跡が浮かび上がり、床とは対照的に立体的で質感を感じる素材を使っています。ブルーの色は1日の光の移り変わりで白に見えたりブルーに見えたりと移り変わっていきます。
非日常を感じてもらうショップと、制作の場でもある奥のオフィスの間には、木の温もりを感じる小屋のような空間を差し込みました。その部分は天井を低くし、キャッシャーの向かいのベンチに座ると、重なり合う部屋を感じてもらえる構成にしています。