SUNTORY Hakushu Terrace
2024.9/ Delivered
SUNTORY HOLDINGS Ltd./ Client
Hokuto,Yamanashi,Japan/ Location
527.68sqm
Hideki Makiguchi / Photographer
サントリー白州蒸溜所50周年事業として、Tasting Loungeに続き、「Hakushu Terrace」を設計しました。以前は「ホワイトテラス」というレストランがあった敷地に、新たに木造2層のレストランを建設しました。
サントリー白州蒸溜所は山梨県北杜市白州町に位置し、小淵沢駅から車で約15分の場所にあります。敷地内にはウイスキー蒸留施設、博物館、Tasting Lounge、ギフトショップが併設されており、蒸溜所見学も可能で、一日中楽しむことができる総合施設となっています。
また、サントリーは森林保全活動を行っており、敷地内には四季折々の野鳥が観察できる「バードサンクチュアリ」というエリアが設けられています。ここでは豊かな森が保全されており、自然と一体となった工場の魅力を体験できます。
敷地の正面には甲斐駒ヶ岳を望み、標高700mに位置する清澄な空気と、約82万平方メートルもの広大な森に包まれたこの場所は、「森の蒸溜所」とも呼ばれています。この地で育まれた良質で清冽な水が白州ウイスキーを支え、サントリーの自然環境と水へのこだわりを象徴しています。
「Hakushu Terrace」が建てられた敷地は森の保護エリア内にあり、既存のフットプリント(建築の基礎面積)を変えない設計が求められました。1階にはレストランが設けられ、2階ではフリースペースとして飲食できるようテイクアウトカウンターを設置しました。2階は森の緑、風、光を感じられる開放的な空間となっています。
建物は2層構造で、横に広がる開口部を設けることで、ボリューム感を抑えながらも、銅板、木の柱、藁入り左官材といった自然に調和する素材を前面に使用したデザインにしています。外観からは奥に広がるバードサンクチュアリの緑が透けて見え、ファサードの素材と一体となった美しい景観を作り出しています。
1階にはテイクアウトカウンター、エントランス、2階への動線をつなぐコリドー(回廊)を設け、屋外、半屋外、屋内のレイヤー構造を作り出しました。レストラン内は、テーブル席、ソファ席、テラス席の3種類のシーンを提供し、ピザ窯やキッチンのライブ感を楽しめるデザインに仕上げています。また、キッチンへの開口部を絞ることで、雑然とした部分を隠しつつ、臨場感のある演出を実現しています。
2階のフリースペースは、公園のように誰もが自由に使える屋外空間をイメージしており、左官仕上げのファサードを室内にも取り入れた統一感のあるデザインとしました。ベンチシートやカウンター席を設置し、利用者が自由に場所を選べる設計となっています。また、1階と2階をつなぐ吹き抜けを設け、この部分が2階の行灯照明のような役割を果たしています。
どの席からも白州の自然を感じられるレストランが完成しました。
サントリー白州蒸溜所は山梨県北杜市白州町に位置し、小淵沢駅から車で約15分の場所にあります。敷地内にはウイスキー蒸留施設、博物館、Tasting Lounge、ギフトショップが併設されており、蒸溜所見学も可能で、一日中楽しむことができる総合施設となっています。
また、サントリーは森林保全活動を行っており、敷地内には四季折々の野鳥が観察できる「バードサンクチュアリ」というエリアが設けられています。ここでは豊かな森が保全されており、自然と一体となった工場の魅力を体験できます。
敷地の正面には甲斐駒ヶ岳を望み、標高700mに位置する清澄な空気と、約82万平方メートルもの広大な森に包まれたこの場所は、「森の蒸溜所」とも呼ばれています。この地で育まれた良質で清冽な水が白州ウイスキーを支え、サントリーの自然環境と水へのこだわりを象徴しています。
「Hakushu Terrace」が建てられた敷地は森の保護エリア内にあり、既存のフットプリント(建築の基礎面積)を変えない設計が求められました。1階にはレストランが設けられ、2階ではフリースペースとして飲食できるようテイクアウトカウンターを設置しました。2階は森の緑、風、光を感じられる開放的な空間となっています。
建物は2層構造で、横に広がる開口部を設けることで、ボリューム感を抑えながらも、銅板、木の柱、藁入り左官材といった自然に調和する素材を前面に使用したデザインにしています。外観からは奥に広がるバードサンクチュアリの緑が透けて見え、ファサードの素材と一体となった美しい景観を作り出しています。
1階にはテイクアウトカウンター、エントランス、2階への動線をつなぐコリドー(回廊)を設け、屋外、半屋外、屋内のレイヤー構造を作り出しました。レストラン内は、テーブル席、ソファ席、テラス席の3種類のシーンを提供し、ピザ窯やキッチンのライブ感を楽しめるデザインに仕上げています。また、キッチンへの開口部を絞ることで、雑然とした部分を隠しつつ、臨場感のある演出を実現しています。
2階のフリースペースは、公園のように誰もが自由に使える屋外空間をイメージしており、左官仕上げのファサードを室内にも取り入れた統一感のあるデザインとしました。ベンチシートやカウンター席を設置し、利用者が自由に場所を選べる設計となっています。また、1階と2階をつなぐ吹き抜けを設け、この部分が2階の行灯照明のような役割を果たしています。
どの席からも白州の自然を感じられるレストランが完成しました。