Yokohama Triennale 2020 “Afterglow”
2020.07 / Delivered
Organizing Committee for Yokohama Triennale / Client
Yokohama,Kanagawa / Location
Raqs Media Collective / Artistic Director
Ariane SPANIER / Graphic Designer
Installation view of Yokohama Triennale 2020
OTSUKA Keit / Photographer
Photo courtesy of Organizing Committee for Yokohama Triennale
3年に一度開催する現代アートの国際展として2001年にスタートし、20年の節目を迎えた展示です。第7回展となる本展ではインドのニューデリーを拠点とする3人組のラクス・メディア・コレクティヴをアーティスティック・ディレクターに迎え、初となる海外のディレクターのディレクションによる展示となりました。
弊社は空間構成とFarming Architectsの日本側の設計として参加しております。
ラクスが出してきた5つの言葉、『独学』『発光』『友情』『ケア』『毒』からプロジェクトがスタートし、空間に関しては5つを包括する『茂み』という言葉をヒントに構成をしていきました。
始めに横浜美術館とPLOT48という対照的な建築を読み解きました。もともとはアンパンマンミュージアムだったPLOT48の混沌とした空間と、横浜美術館の整然とした展示空間に親和性を持たせています。横浜美術館の強い建築的な空間を、大きなワンルームの中お互い侵食していくような、作品と相まって広がっていくようなイメージをしました。
5つの言葉のイメージから、見る方向で色味が変わっていくホログラムと柔らかい半透明の素材を組み合わせた素材を提案し、展示構成を静かに示し、鑑賞者を誘導するフレーム組みの衝立を空間の各所に施しました。横浜美術館に暗い部屋と明るい部屋のゾーニングを作り、その間に半透明からホログラムに移っていくように光のレイヤーを素材で作り出しています。
空間の提案時は、展覧会のグラフィックデザインの主要素となった色のグラデーション表現は、まだ完成していなかったのですが、弊社が提案した変光素材はグラフィックデザインとの親和性も高く、言葉のみのやり取りが具体的に共通したイメージにつながっていく体験をしました。
ラクスは、この展示を“考え続ける”という行為の途上の空間としてとらえていたため、ホワイトキューブをただ連ねた空間ではなく、照明や空間の仕切り方に抑揚をつけ、空間のあり方が“変化”するような演出をしました。また、美しさと混沌によって世の中がバランスしているという話がラクスとの対話の中でうまれ、ただ美しいだけではない表現のあり方を考えるきっかけとなりました。
弊社は空間構成とFarming Architectsの日本側の設計として参加しております。
ラクスが出してきた5つの言葉、『独学』『発光』『友情』『ケア』『毒』からプロジェクトがスタートし、空間に関しては5つを包括する『茂み』という言葉をヒントに構成をしていきました。
始めに横浜美術館とPLOT48という対照的な建築を読み解きました。もともとはアンパンマンミュージアムだったPLOT48の混沌とした空間と、横浜美術館の整然とした展示空間に親和性を持たせています。横浜美術館の強い建築的な空間を、大きなワンルームの中お互い侵食していくような、作品と相まって広がっていくようなイメージをしました。
5つの言葉のイメージから、見る方向で色味が変わっていくホログラムと柔らかい半透明の素材を組み合わせた素材を提案し、展示構成を静かに示し、鑑賞者を誘導するフレーム組みの衝立を空間の各所に施しました。横浜美術館に暗い部屋と明るい部屋のゾーニングを作り、その間に半透明からホログラムに移っていくように光のレイヤーを素材で作り出しています。
空間の提案時は、展覧会のグラフィックデザインの主要素となった色のグラデーション表現は、まだ完成していなかったのですが、弊社が提案した変光素材はグラフィックデザインとの親和性も高く、言葉のみのやり取りが具体的に共通したイメージにつながっていく体験をしました。
ラクスは、この展示を“考え続ける”という行為の途上の空間としてとらえていたため、ホワイトキューブをただ連ねた空間ではなく、照明や空間の仕切り方に抑揚をつけ、空間のあり方が“変化”するような演出をしました。また、美しさと混沌によって世の中がバランスしているという話がラクスとの対話の中でうまれ、ただ美しいだけではない表現のあり方を考えるきっかけとなりました。